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読書メモ/「12ステップで作る組込みOS自作入門」

作成日: 2010-12-14 13:30:23   /   last updated at: 2010-12-14 13:56:43
カテゴリ: Assembler C言語 読書 

考え付く限りの賛辞を送りたい。

Amazon.co.jp: 12ステップで作る組込みOS自作入門 : 坂井 弘亮: 本

この本に出会うことが出来て良かった。心の底からそう思う。
「組込みOS」と題しているが、組み込み・汎用に限らず、OSの内部に興味を持っている人全てにオススメできる。

特筆したいのは、メモリレイアウトと実行ファイルフォーマットの溝をリンカスクリプトを使って実にエレガントに橋渡ししている点。これはLinuxカーネルでも応用されているテクニックが含まれている。
アセンブラだけの力技で構築するのではなく、アセンブラとC言語、実行ファイルフォーマットとメモリ上への展開を、Linuxカーネル開発でも使われている洗練されたテクニックで構築していく様は「美しさ」すら感じられる。

アセンブラもC言語もCPUも全て初心者の人にとっては、かなりハードかもしれないのでそこだけ注意。

合わせて買いたい:

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書籍ではPCからマイコンボードへの転送にシリアルポートを使っています。最近のPCはシリアルポートが付いていない場合があります。USB-シリアル変換ケーブルだとトラブルが多いようです。デスクトップPCでシリアルポートが付いていない場合(自分がそのケースでした)、PCIスロットが開いていればこちらを検討してみてください。
自分のケースでは、この製品をWin7で利用しています。Win7だとドライバも自動ダウンロードしてくれました。自分の場合はCOM3, COM4として認識され、h8writeも問題なく利用できました。

サポートサイト:

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