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読書メモ/「チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ」

作成日: 2014-12-31 10:35:56   /   last updated at: 2014-12-31 10:38:32
カテゴリ: 読書 

なんか最近のやたらと「成功」とか「結果」とか「成果」を強調するビジネス書とは趣が異なってたのと、業務上「チーム」周りのアレコレも入り始めたので参考に買ってみたところ、大変参考になりました。

チームが機能するとはどういうことか──「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ | エイミー・C・エドモンドソン, Amy C. Edmondson, 野津智子 |本 | 通販 | Amazon

チームとして「学習」をひときわ強調してるのが本書の特徴です。
環境の変化が激しい現在、初期条件で決まったルールや行動パターンをなぞるだけでは限界があるので、組織として学習し、それを活かす方向を模索する必要があるようです。
本書では組織的に学習を行い、実行に活かすための思想と、具体化する方法がまとめられています。
またもう一つ面白な、と思ったのが、どういう業務を行っているのかを「プロセス知識スペクトル」という表現で大きく3つに分類し、それぞれでどう具体化していけばよいのかをパターン分けして解説している点です。

プロセス知識スペクトル ルーチンの業務 複雑な業務 イノベーションの業務
知識の成熟度
不確実性
代表例 組み立て工場やレストラン 大病院やCS, SCM 研究開発

単一の学習方法、実行方法でこれらすべてをカバーできるわけではなく、それぞれに応じた相応しいアプローチがある、という点で、実践的です。
特定業種によらず、汎用的な内容でまとめられてますので、広くおすすめできる一冊でした。


※この書籍の内容をANAが具体化すると、こちらの本に書かれているような内容になるのだと思いました:

どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ (単行本) | ANAビジネスソリューション |本 | 通販 | Amazon
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